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タクシー運転手の “社会的地位”は問題視するほど低くありません!


なぜタクシー運転手の社会的地位が低いと言われるのでしょうか?

この職業の性質からタクシー運転手は底辺の仕事だからタクシー運転手はやめておけとか言われることがあるのです。

ドライバー全般の仕事に於いて例えば運送業・配送業務など誰も注目もしないし見下すこともないでしょう。

しかしながらタクシー運転手という職業に限っては色々と言われます。

実際に車内では一対一組(お客様の人数)でお客様を滞りなく目的地までお連れする商売です。

色々な局面で良くも悪くも注視され誹謗中傷もあるのです。
タクシー運転手の離職率の高さも、社会的地位の低さからも影響していると思います。

昔も今もタクシー乗務員一人ひとりの心掛けや姿勢により変わると思います。

 

目 次

タクシー乗務員より様々な情報を集めて整理してみました

1. 定額給与(歩合制)でない雇用形態の要因は大きい

免許さえ有れば、誰でもなれる仕事の代名詞として正直言って色々な過去や経歴を持つ人が乗務してきた経緯があります。

昔は職業に就く前には必ず“興信所”が調べる慣わしもあったが現在はその存在も無くなりつつあります。

タクシーはその当時より学歴・年齢問わずと言われてきた応募資格でした。
今でもそうですが元々応募資格など無いと同様の世界です。

社会的地位など確保される必要とされていなかったのです。

会社組織に帰属しているものの中小の規模の会社が大半で社則の効力もなく、個人の水揚げ商売という形式で帰属意識が薄いことが挙げられると思います。

これがバスや電車の運転手のように一定の給与として固定収入を与えていたら、多分、帰属意識もあり違ったかも知れません。

極論で言えばパイロットなど狭き門で高収入であれば、“人気”の職業となる訳です。

完全歩合により、お客様との時間や距離の攻防により、騙し・詐欺的な行為があったのかもしれません。

すべての乗務員が以下のように接していれば、イメージも変わったと思います。


↑ 写真 大和自動車採用頁より

昔の風習が今も残っているのです。そうした中、業界を挙げて日本交通のような企業が換えようとしているのも事実です。

そう言えば私の父親は警察官でしたが50年前は世間体の認知も低く、昔は嫌われ者の職業。
なり手も少なく人気が無い職業でした。

いまでこそ公務員ということで就職するにも大変な苦労がいるようです。

※労働条件はタクシーの業務より警察官の業務の方が過酷な職業。非番・日勤・泊りの繰り返しです。
当然土日の休みは無くシフト制です。
タクシーより過酷な労働を強いられています。

また他の職業として近年ナース(看護婦)と言われる職業も男性が多くなり“看護師”と呼び名も変り、看護婦の婦長が“師長”呼ばれるようになりました。
女性の職場が当然と思われた職業にも男性も多用されるようになりました。

今の現状、タクシーの女性乗務員の割合は、数パーセントです。
これから先、女性が増えることでイメージが変わると考えられます。

社会的地位もイメージが変わることで一般的にも認知されるようになるではないでしょうか

 

2. 再就職の“受け皿”的な職業イメージがあった

前述の通り"誰でも就ける職業"ですがクレームも多い職業です。

前職をリストラや解雇になったり、会社が倒産して仕方なく再就職する“受け皿”としてタクシーへ転職は大変、重宝するのです。

そこに、大なり小なり落ちこぼれの中高年の男性が働く“職場”として確立されず、一般的に低く見られることは仕方ない事でしょう。

美容師も以前は国家試験ではない時期には社会的な地位も低くみられました。
ライセンスと言いわれる国家資格制度があり、2年間の学校や教育か制定されたことにより、職業の価値が高まるのだと思います。

ご存じのようにロンドンのタクシーはドライバーになるのに数年かかり高収入です。イギリスの資格としても弁護士より極めて地位が高いと言われています。
同じ職業なのにそれだけ違うのも不思議なものです。

近い将来、日本でも人気の職業として、タクシー運転手になりたいという人が増えることにより、社会的地位と関係するでしょう。



そのように意味合いもあり、近年の"JAPAN TAXI"もロンドンと同様な車両イメージにしたようです。

3. 時代を遡っての歴史的な過去のイメージがある

江戸時代の話ですが、「駕籠(かご)」という棒で吊るした籠状の座席に人を乗せて仕事としていた人を「駕籠かき(かごかき)」とか「人足(にんそく)」と言いました。

今でいうタクシー運転手のような仕事です。

この仕事をしていた人たちの中には悪人が多く、タカリやボッタクリめいたことを頻繁にしていたようです。

その悪さは熟語になってしまうほどで「足元を見る」という言葉があり、これは悪い駕籠かきが客の足元を見て草履が擦り切れている(=もう歩けない)場合に高い金額をふっかけたという事に由来します。
また雲助(くもすけ)という言葉も悪の代名詞として残っています。

今も昔も一対一の“商いの悪いイメージ”が踏襲されているのです。

4. 一般的に金融機関からの信用評価が低いとも言われる

現在のタクシー会社の雇用契約はしっかりしていて社会保険等にも当然のように加入します。
運送業全般に言えることでもありますが、なぜかタクシー運転手は金融機関からの評価が低いようです。

その理由として「運転できないと収入が成り立たない」「給料が出来高制」の2点が大きな要因です。
交通違反による免許停止を受けたり、事故や体調不良で体を壊してしまうと運転ができなくなるからです。

金融機関は「収入の安定」や「就業年数」を高く評価するので不安定要素の多いタクシー運転手の評価は言わずもがな低くなります。

但し社会保険等に全員が加入しており、病気等により傷病手当等の受給も確立してきましたので大きな支障はなくなりつつあります。

クレジットカードや新規の家のローンについても勤続年数が一番の重要であり、その点は一般企業に於いても同様です。

 

5. 労働環境がこの数年で変わってきた

以前からの完全歩合制という募集を職業紹介所や労働基準監督局の指導より、基本給を取り入れるようになりつつあります。
また、直轄の国土交通省の監督基準として乗務日数や休憩時間の規律等しっかりした就業規則に基づき、また運行管理者により管理・監督が遂行されることで会社の信用や雇用者や使用人の雇用状態も確立されてきました。

当然、解雇やリストラ等なども一般企業と同様に保護されており、社会的地位は変わらないでしょう。

またタクシー独自の組合がどの会社も存続しており、労使の決めごとが一般の中小の会社よりしっかりしているのは事実です。

コロナ問題に於いても、いち早く、組合が介入し、解雇問題を撤回したり、相次ぐタクシー会社の倒産の事案にも組合が介入する点では、個人では対応できない問題も早期にすすむことだと思います。

社会的地位の確立、確保において組合の存在は不可欠です。

 

6. 時代と共に“職業のイメージ”は時代で変わってきた

タクシーは現在全国に24万3,247台あります。

そのタクシーが一日20人のお客様を乗せたらなんと500万人の方との交流があります。

当然、印象や接客の良し悪しで様々な誹謗中傷なども多々あるのです。

タクシーに限ればイメージが悪く映る場合が往々にしてあるでしょう。

因みに日本のタクシー運転手は約37万1,245人います。日々の一人ひとりの心掛けがによりイメージも良くなると思います。

東京では20代の女性タクシー運転手もちらほら見かけます。近年は新卒から入社し現場の最前線で乗務しているのです。

お客様のニーズとしても高齢者へのサービスの比重も高まり、重宝されています。

当然、今後も増えることでしょう。

時代と共に進化、良い方向へタクシーと言う職業が変わることを期待したいと思います。




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