退職代行を使って辞めたあと会社から連絡が来たときの正しい対応とやってはいけない行動


退職代行を使って会社を辞めたのに、なぜか会社から電話がかかってきて困っていませんか。

せっかく退職代行に頼んだのに、直接連絡が来ると「どうすればいいの?」と不安になってしまいますよね。

実は、退職代行を使ったあとに会社から連絡が来ることは、それほど珍しいことではありません。でも、対応方法を間違えると、せっかくスムーズに進んでいた退職手続きが複雑になってしまう可能性があります。

この記事では、退職代行を使ったあとに会社から連絡が来る理由と、そのときの正しい対応方法について詳しく説明します。また、絶対にやってはいけない行動についても解説するので、安心して退職手続きを進められるでしょう。

退職は人生の大きな転換点です。最後まで冷静に、そして適切に対応していきましょう。

退職代行を使ったあと会社から連絡が来る理由

退職代行を使ったのに会社から連絡が来るなんて、「話が違う」と思うかもしれません。でも、実際には会社から連絡が来るケースがいくつかあります。

会社が直接連絡してくる4つのパターン

会社があなたに直接連絡してくる理由は、主に4つのパターンに分けられます。

まず最も多いのが、引き継ぎに関する連絡です。特に重要な業務を担当していた場合、会社としてはどうしても確認したいことが出てきます。パスワードの場所や、取引先との約束事など、あなたしか知らない情報があると、会社は困ってしまうのです。

次に多いのが、会社の貸与品に関する連絡です。制服や名刺、パソコンなどの返却について、具体的な方法を確認したいという場合があります。退職代行業者を通じて話が進んでいても、実際の返却方法については直接確認したいと考える会社もあるのです。

3つ目は、給料や有給休暇に関する連絡です。最後の給料の振込先確認や、有給休暇の消化について詳細を確認したいという理由で連絡してくることがあります。

最後に、退職理由を詳しく聞きたいという場合もあります。会社としては今後の改善のために、なぜ退職代行を使ってまで辞めることになったのか知りたいと考えることがあるのです。

退職代行業者の種類によって対応が変わる理由

実は、退職代行業者には大きく3つの種類があり、それぞれできることが違います。この違いが、会社からの連絡の有無に影響することがあります。

弁護士が運営する退職代行の場合、法的な交渉も含めて幅広く対応できます。そのため、会社に対して「本人への直接連絡は控えてください」という要求も、法的な根拠を持って伝えることができます。

労働組合が運営する退職代行の場合も、団体交渉権があるため、ある程度の交渉は可能です。会社との話し合いもスムーズに進むことが多いでしょう。

しかし、一般の民間業者が運営する退職代行の場合、法的には「使者」としての役割しか果たせません。つまり、あなたの退職の意思を会社に伝えることはできても、その後の詳細な交渉はできないのです。このような場合、会社が直接あなたに連絡してくる可能性が高くなります。

会社側が混乱している可能性

会社によっては、退職代行からの連絡に慣れていない場合があります。特に中小企業では、退職代行を使った退職は初めての経験かもしれません。

そのような会社では、どのように対応すればよいのかわからず、とりあえず本人に直接連絡してしまうことがあります。悪意があるわけではなく、単純に手続きの進め方がわからないだけなのです。

また、退職代行業者から連絡があっても、本当にあなたの意思なのか確認したいと考える会社もあります。特に電話だけの連絡だった場合、書面での確認を求めたいと思うのは自然なことです。

会社から連絡が来たときの正しい対応方法

会社から連絡が来たとき、どのように対応すればよいのでしょうか。基本的な考え方と具体的な対応方法を説明します。

基本は電話に出なくてもOK

最も大切なことは、会社からの電話に無理に出る必要はないということです。退職の意思はすでに退職代行業者を通じて伝わっており、法律上もあなたには退職の自由があります。

電話に出ないからといって、退職手続きに支障が出ることはありません。むしろ、感情的になってしまったり、会社の引き留めに応じてしまったりするリスクを避けることができます。

ただし、完全に無視するのではなく、適切な対応を取ることが大切です。着信があったことは記録しておき、退職代行業者に報告するようにしましょう。

もし電話に出てしまった場合でも、「退職代行業者を通じてお話しください」と伝えて、早めに電話を切るのが賢明です。長時間話し込んでしまうと、思わぬトラブルに発展する可能性があります。

着信があったときの記録の取り方

会社から連絡があった場合は、必ず記録を残しておきましょう。後でトラブルになったときの証拠として重要になります。

記録すべき内容は、まず日時です。何月何日の何時頃に連絡があったのかを正確に記録します。次に、誰からの連絡だったのかも重要です。部署名や役職、名前がわかれば記録しておきましょう。

連絡方法も記録します。電話だったのか、メールだったのか、それとも直接訪問があったのかを明確にしておきます。

もし電話に出た場合は、どのような内容の話だったのかも簡単にメモしておきましょう。「引き継ぎについて」「貸与品の返却について」など、大まかな内容で構いません。

これらの記録は、退職代行業者に報告するときにも役立ちます。具体的な情報があれば、業者側も適切な対応を取りやすくなります。

退職代行業者への報告手順

会社から連絡があった場合は、速やかに退職代行業者に報告することが大切です。業者によって連絡方法は異なりますが、多くの場合はLINEやメール、電話で報告できます。

報告するときは、先ほど記録した内容をそのまま伝えましょう。「○月○日の○時頃に、○○部の○○さんから電話がありました。内容は引き継ぎについてでした」というように、具体的に報告します。

退職代行業者は、あなたの報告を受けて会社に対して適切な対応を取ってくれます。「依頼者への直接連絡は控えてください」と改めて伝えたり、必要に応じて会社との交渉を行ったりします。

報告は早ければ早いほど良いです。時間が経ってしまうと、会社からさらに連絡が来る可能性もあります。連絡があったその日のうちに報告するようにしましょう。

会社からの連絡でやってはいけない行動

会社から連絡が来たとき、絶対にやってはいけない行動があります。これらの行動を取ってしまうと、せっかくスムーズに進んでいた退職手続きが複雑になってしまう可能性があります。

感情的になって話し合いに応じる

最もやってはいけないのは、感情的になって会社との話し合いに応じることです。退職代行を使うということは、直接会社と話したくないという意思の表れでもあります。

会社から「なぜ退職代行なんて使ったのか」「直接話し合えばよかったのに」などと言われても、感情的に反応してはいけません。そのような話し合いに応じてしまうと、結局は会社のペースに巻き込まれてしまいます。

また、会社側も感情的になっている可能性があります。お互いが感情的になってしまうと、建設的な話し合いはできません。むしろ、関係が悪化してしまう可能性が高いです。

冷静さを保ち、「退職代行業者を通じてお話しください」という姿勢を貫くことが大切です。一時的に気まずい思いをするかもしれませんが、長期的に見れば最も良い結果につながります。

会社の要求をそのまま受け入れる

会社から何らかの要求があっても、その場で受け入れてしまうのは危険です。例えば、「明日までに引き継ぎ資料を作ってほしい」「来週一度だけ出社してほしい」などの要求があるかもしれません。

しかし、これらの要求に安易に応じてしまうと、退職代行を使った意味がなくなってしまいます。また、一度要求に応じてしまうと、さらに多くの要求をされる可能性もあります。

会社の要求が合理的なものであっても、まずは退職代行業者に相談することが大切です。業者を通じて話し合えば、あなたにとって不利にならない形で解決策を見つけることができます。

特に、法的な知識が必要な要求については、素人判断で対応するのは危険です。弁護士や労働組合が運営する退職代行であれば、法的な観点からアドバイスをもらうことができます。

退職代行業者に相談せずに判断する

会社からの連絡に対して、退職代行業者に相談せずに独断で判断してしまうのも避けるべき行動です。退職代行を利用している以上、すべての対応は業者を通じて行うのが原則です。

例えば、会社から「貸与品の返却方法について確認したい」という連絡があったとします。一見すると簡単な確認事項のように思えますが、返却方法や時期によっては、あなたに不利になる可能性もあります。

また、会社との直接のやり取りが始まってしまうと、退職代行業者の立場が曖昧になってしまいます。業者としても、どこまで関与すべきかわからなくなってしまうのです。

どんなに小さなことでも、まずは退職代行業者に相談することが大切です。業者はこれまでの経験から、適切なアドバイスをしてくれるはずです。

連絡内容別の具体的な対処法

会社からの連絡内容によって、対処法も変わってきます。よくある連絡内容別に、具体的な対処法を説明します。

引き継ぎについて連絡が来た場合

引き継ぎに関する連絡は、最も多いパターンの一つです。会社としては業務を継続するために、どうしても確認したいことがあるのです。

しかし、引き継ぎについても直接対応する必要はありません。まずは退職代行業者に「引き継ぎについて連絡がありました」と報告しましょう。業者が会社との間に入って、適切な引き継ぎ方法を調整してくれます。

引き継ぎ資料の作成が必要な場合でも、いつまでに、どのような形で提出するかは、業者を通じて決めるのが安全です。会社から直接「明日までに」などと言われても、その場で約束してはいけません。

もし既に引き継ぎ資料を作成している場合は、その旨を業者に伝えましょう。業者が適切なタイミングで会社に提出してくれます。

貸与品の返却について連絡が来た場合

制服や名刺、パソコンなどの貸与品返却についても、よくある連絡内容です。これらの返却は確実に行う必要がありますが、方法については慎重に検討する必要があります。

直接会社に持参する必要はありません。郵送での返却も可能ですし、業者が代理で返却してくれる場合もあります。返却方法については、退職代行業者と相談して決めましょう。

返却時期についても、会社の都合だけで決める必要はありません。あなたの都合も考慮して、無理のない時期を設定することが大切です。

貸与品の中に個人的なデータが入っている場合は、返却前にデータの削除を行いましょう。ただし、業務に関するデータは会社の所有物なので、勝手に削除してはいけません。このような場合も、業者に相談して適切な対応を取りましょう。

給料や有給について連絡が来た場合

最後の給料の支払いや有給休暇の消化について連絡が来ることもあります。これらは労働者の権利に関わる重要な問題なので、慎重に対応する必要があります。

給料については、通常通り指定した口座に振り込まれるはずです。振込先の確認が必要な場合は、業者を通じて回答しましょう。直接口座番号などの個人情報を伝える必要はありません。

有給休暇についても、法的に認められた権利です。会社が有給の消化を認めないということはできません。ただし、消化方法については会社との調整が必要な場合があります。

これらの問題については、特に弁護士や労働組合が運営する退職代行であれば、法的な観点から適切なアドバイスをもらうことができます。自分だけで判断せず、必ず業者に相談しましょう。

退職理由を聞かれた場合

会社から退職理由について詳しく聞かれることもあります。「なぜ退職代行を使ったのか」「直接話し合えばよかったのに」などと言われるかもしれません。

しかし、退職理由を詳しく説明する義務はありません。退職の自由は法律で保障されており、詳細な理由を説明する必要はないのです。

もし電話に出てしまった場合でも、「退職代行業者を通じてお話しください」と伝えて、早めに電話を切りましょう。長時間話し込んでしまうと、感情的になってしまう可能性があります。

会社としては今後の改善のために退職理由を知りたいのかもしれませんが、それはあなたが答える義務ではありません。退職代行業者が適切に対応してくれるはずです。

しつこく連絡が来る場合の対策

一度連絡を無視しても、しつこく連絡してくる会社もあります。そのような場合の対策について説明します。

着信拒否やブロック機能の使い方

しつこく電話がかかってくる場合は、着信拒否やブロック機能を使うことも考えましょう。スマートフォンであれば、特定の番号からの着信を拒否する機能があります。

ただし、着信拒否をする前に、必ず退職代行業者に相談しましょう。業者によっては、「まずは記録を残してから着信拒否をしてください」とアドバイスされる場合があります。

LINEやメールについても、ブロック機能を使うことができます。ただし、重要な連絡が来る可能性もあるので、完全にブロックする前に業者と相談することをお勧めします。

着信拒否をした場合でも、会社が他の方法で連絡してくる可能性があります。自宅に直接訪問されるケースもあるので、そのような場合の対応についても業者と相談しておきましょう。

証拠として残しておくべき記録

しつこい連絡が続く場合は、証拠として記録を残しておくことが重要です。後で問題になったときに、客観的な証拠があれば有利になります。

電話の着信履歴はスクリーンショットで保存しておきましょう。日時と回数がわかるように記録します。メールやLINEの内容も、同様にスクリーンショットで保存します。

もし会社の人が自宅に来た場合は、訪問時間や来訪者の名前、話した内容などを詳しく記録しておきましょう。可能であれば、録音や録画をしておくと良いでしょう。

これらの記録は、退職代行業者に提出するだけでなく、必要に応じて労働基準監督署や弁護士に相談するときにも役立ちます。

労働基準監督署への相談方法

会社からのしつこい連絡が続き、業務に支障が出るような場合は、労働基準監督署に相談することも考えましょう。労働基準監督署は、労働者の権利を守るための公的機関です。

相談する際は、これまでに記録した証拠を持参しましょう。具体的な被害状況を説明できれば、適切なアドバイスをもらうことができます。

労働基準監督署では、会社に対して指導や勧告を行うことができます。公的機関からの指導があれば、多くの会社は適切な対応を取るようになります。

ただし、労働基準監督署への相談は最後の手段と考えましょう。まずは退職代行業者と相談して、穏便に解決できる方法を探すことが大切です。

退職代行業者ができることとできないこと

退職代行業者の種類によって、できることとできないことが大きく異なります。それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。

弁護士系退職代行の場合

弁護士が運営する退職代行は、最も幅広い対応が可能です。法的な交渉も含めて、ほぼすべての問題に対応できます。

未払い給料の請求や有給休暇の交渉、損害賠償請求への対応など、法的な問題についても適切に対処できます。会社が退職を認めない場合でも、法的な根拠を示して交渉することができます。

また、会社からしつこく連絡が来る場合には、法的な観点から会社に対して警告を行うことも可能です。弁護士からの警告であれば、多くの会社は真剣に受け取ります。

ただし、弁護士系の退職代行は料金が高めに設定されていることが多いです。一般的には5万円から10万円程度の費用がかかります。

労働組合系退職代行の場合

労働組合が運営する退職代行は、団体交渉権を持っているため、会社との交渉が可能です。弁護士ほどではありませんが、かなり幅広い対応ができます。

給料や有給休暇に関する交渉、退職条件の調整など、労働条件に関わる問題については適切に対応できます。また、会社からの不当な扱いについても、労働組合として抗議することができます。

料金は弁護士系よりも安く、一般的には2万円から5万円程度です。コストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。

ただし、法的な専門知識については弁護士に劣る場合があります。複雑な法的問題については、弁護士に相談する必要があるかもしれません。

一般業者系退職代行の場合

一般の民間業者が運営する退職代行は、法的には「使者」としての役割しか果たせません。つまり、あなたの退職の意思を会社に伝えることはできても、その後の交渉はできないのです。

料金は最も安く、1万円から3万円程度で利用できます。シンプルに退職の意思を伝えるだけであれば、十分に役割を果たしてくれます。

ただし、会社から連絡が来た場合の対応には限界があります。法的な交渉はできないため、会社が退職を認めない場合や、給料の支払いを拒否する場合などには対応が困難です。

このような場合は、別途弁護士に相談する必要があるかもしれません。追加の費用がかかる可能性があることを理解しておきましょう。

会社から連絡が来やすいケースと予防策

どのような場合に会社から連絡が来やすいのか、そしてそれを予防する方法について説明します。

引き継ぎが不十分だった場合

引き継ぎが不十分だった場合、会社から連絡が来る可能性が高くなります。特に重要な業務を担当していた場合は、後任者が困ってしまうからです。

予防策としては、退職代行を利用する前に、可能な範囲で引き継ぎ資料を準備しておくことです。業務の流れや重要な連絡先、パスワードなどをまとめておけば、後で連絡が来る可能性を減らすことができます。

ただし、引き継ぎ資料の準備に時間をかけすぎて、退職のタイミングを逃してしまっては本末転倒です。完璧を求めすぎず、最低限必要な情報をまとめる程度で十分です。

引き継ぎ資料は、退職代行業者を通じて会社に提出しましょう。直接渡す必要はありません。

重要な業務を担当していた場合

会社の中核的な業務を担当していた場合、退職後に問題が発生する可能性があります。そのような場合、会社としてはどうしても確認したいことが出てくるのです。

このような場合の予防策は、退職代行業者選びが重要になります。弁護士や労働組合が運営する業者であれば、会社との交渉も含めて適切に対応してくれます。

また、退職の時期についても慎重に検討する必要があります。プロジェクトの途中で退職すると、会社に大きな迷惑をかけてしまう可能性があります。可能であれば、区切りの良いタイミングで退職することを考えましょう。

ただし、パワハラやセクハラなどで精神的に限界の場合は、無理に続ける必要はありません。あなたの健康が最優先です。

会社の貸与品が多い場合

制服や名刺、パソコン、携帯電話など、会社からの貸与品が多い場合も、連絡が来やすくなります。これらの返却方法について、会社が確認したいと考えるからです。

予防策としては、退職代行を利用する前に、貸与品のリストを作成しておくことです。何をいつまでに返却するかを明確にしておけば、後でトラブルになる可能性を減らすことができます。

返却方法についても、事前に退職代行業者と相談しておきましょう。郵送で返却する場合は、配送記録が残る方法を選ぶことが大切です。

個人的なデータが入っている機器については、返却前にデータの削除を行いましょう。ただし、業務データは会社の所有物なので、勝手に削除してはいけません。

退職代行利用後のトラブル事例と解決方法

実際に起こりうるトラブル事例と、その解決方法について説明します。

給料を支払ってもらえない場合

退職代行を利用したことを理由に、会社が給料の支払いを拒否するケースがあります。しかし、これは明らかに違法行為です。

労働基準法では、給料の支払いは会社の義務とされています。退職代行を利用したからといって、給料を支払わないということはできません。

このような場合は、まず退職代行業者に相談しましょう。弁護士や労働組合が運営する業者であれば、法的な観点から会社に対して請求を行うことができます。

それでも解決しない場合は、労働基準監督署に相談することも考えましょう。未払い給料については、労働基準監督署が積極的に対応してくれます。

有給休暇を認めてもらえない場合

有給休暇の消化についても、会社が認めないケースがあります。しかし、有給休暇は労働者の権利であり、会社が一方的に拒否することはできません。

有給休暇の取得は、労働基準法で認められた権利です。退職時であっても、残っている有給休暇を消化することができます。

会社が有給休暇の消化を認めない場合は、退職代行業者を通じて交渉しましょう。法的な根拠を示して、適切に対応してもらうことが大切です。

それでも解決しない場合は、労働基準監督署への相談も検討しましょう。有給休暇の問題についても、労働基準監督署が対応してくれます。

退職を認めてもらえない場合

会社が退職そのものを認めないケースもあります。「人手不足だから辞められない」「引き継ぎが終わるまで辞められない」などと言われるかもしれません。

しかし、退職の自由は憲法で保障された権利です。会社が退職を拒否することはできません。民法では、2週間前に退職の意思を表示すれば退職できるとされています。

このような場合は、退職代行業者が法的な根拠を示して会社と交渉してくれます。特に弁護士が運営する業者であれば、強力にサポートしてくれるでしょう。

それでも会社が退職を認めない場合は、労働基準監督署や弁護士に相談することも考えましょう。法的な手続きを取れば、必ず退職することができます。

安心して退職するために知っておきたいこと

退職代行を利用する際に知っておくべき重要なポイントについて説明します。

退職の自由は法律で守られている

最も大切なことは、退職の自由は法律でしっかりと守られているということです。憲法第22条では職業選択の自由が保障されており、これには退職の自由も含まれています。

また、民法第627条では、期間の定めのない雇用契約については、2週間前に退職の意思を表示すれば退職できるとされています。会社の承諾は必要ありません。

つまり、あなたには退職する権利があり、会社がそれを妨げることはできないのです。退職代行を利用することも、この権利を行使する一つの方法に過ぎません。

このことを理解していれば、会社から連絡が来ても冷静に対応することができます。あなたは何も悪いことをしていないのです。

会社が退職を拒否できないケース

会社が退職を拒否できないケースについても理解しておきましょう。基本的に、会社が労働者の退職を拒否することはできません。

「人手不足だから」「繁忙期だから」「引き継ぎが終わっていないから」などの理由で退職を拒否されることがありますが、これらは法的には認められません。

ただし、会社との雇用契約に退職に関する特別な条項がある場合は、それに従う必要があります。例えば、「退職する場合は1か月前に申し出ること」などの条項がある場合です。

しかし、このような条項があっても、パワハラやセクハラなどで精神的に限界の場合は、即座に退職することも可能です。労働者の健康と安全が最優先されるからです。

退職代行を使った人の体験談

退職代行を実際に利用した人の多くは、「使って良かった」と感じています。直接会社と話し合う必要がなく、ストレスを大幅に軽減できるからです。

特に、パワハラやセクハラで悩んでいた人にとっては、退職代行は救いの手となります。自分では言い出せなかった退職を、代わりに伝えてもらえるのです。

もちろん、会社から連絡が来て不安になった人もいます。しかし、適切に対応すれば大きな問題になることはありません。退職代行業者のサポートを受けながら、冷静に対処することが大切です。

退職代行を利用することは、決して恥ずかしいことではありません。あなたの人生を守るための、正当な選択肢の一つなのです。

まとめ:冷静な対応で円満退職を目指そう

退職代行を使ったあとに会社から連絡が来ても、慌てる必要はありません。基本的には電話に出る必要もなく、すべて退職代行業者を通じて対応してもらうことができます。大切なのは冷静さを保ち、感情的にならないことです。

もし連絡が来た場合は、記録を残して速やかに退職代行業者に報告しましょう。業者があなたに代わって適切に対応してくれます。退職は人生の大きな転換点です。最後まで冷静に、そして前向きに次のステップに進んでいきましょう。