タクシー業界への転職を考える際、求人情報に魅力的な条件が並んでいるのを見て心が躍ることもあるでしょう。
しかし、タクシー業界に拘らず、就職するにあたり、実際に入社してから、人により「話が違う」と後悔するケースも少なくありません
本記事では、タクシー求人でよく見られる「嘘っぽい」誇大表現、そしてそれらを見極めるためのポイントを詳しく解説します
タクシー求人でよくある「嘘」のパターン
- 収入に関する誇大広告の表現
現状より収入アップを考えている人なら飛びつきたい「嘘」
タクシー求人で最も多いのが、収入面での誇張表現です
「月収50万円以上可能!」「年収800万円も夢じゃない!」といった魅力的な数字が並びますが、これらにも注意が必要な場合があります
タクシーの職業は、一般の仕事と違い、「営業」という要素が多分に含みます
入社したら100%の収入が確保されている訳ではありません
実際には、これらの高収入は以下のような条件下で達成可能なケースが多いのです
よくある条件の裏側
- 月間の稼働日数が24日以上(週休二日制ではありません)
- 深夜勤務や長時間労働が前提(日勤や夜日勤など多様化しています)
- ベテランや一部のドライバーの最高実績を「可能性」として提示
- 各種手当を含めた総額表示(手取り額は個人差がある)
新人ドライバーの場合、最初の数ヶ月は地理や営業方法を覚える期間となり、思うように売上が上がらないのが現実です
そのために「給与保障額」と「支給期間」がありますが、約1年間435万円が日本交通から保証される金額です。
求人に書かれた高収入を得られるのは、ある程度の経験値があり効率的に稼げるようになってからと考えるべきでしょうか・・・
都内23区に限っては、480万円以上、日本交通グループでは、初年度より560万円程度の実績があるようです
常識的に、現状600万以上の所得の方なら、あまり興味がない数字ですが、300万円程度の年収でしたら、惹かれる数字です
- 未経験者歓迎への本当の意味と研修制度完備の「嘘」
「未経験者大歓迎」「研修制度完備」という言葉も、タクシー求人では頻繁に見かけます。
確かに嘘ではありませんが、その実態にはやや注意が必要です
研修の現実
- 研修期間中の給与が最低賃金レベル、又は無給のケースがある
- 研修といっても実質的には自主学習が中心で手厚いサポートがない
- 地理習得や二種免許取得のサポートが不十分
- 研修終了後、すぐに通常業務が課される
入社した時点で、社会保険に加入しますが、「給与保証」をしていません。
単独乗務よりの「給与保証」が大半です
ですので、最低1か月~2か月程度研修期間中の給与は、日給の支給ですが、1か月の所得の手取りは20万円前後となるでしょう
特に注意したい点は、二種免許取得費用の扱いです。
「会社負担」と謳っていても、実際は一定の就業期間の縛りがあり返済義務が発生する契約になるケースがあります
そうかと言って、まったく自己負担や一定の就業期間もない会社もあります
上記でいう、「サポート」と言う言葉の内容とは実際に、何があるのか・・・
会社側の「見守り」「頑張って欲しい」という気持ちの表れでサポートの実態が見えない場合があります
一部の会社では、単独乗務の前に本人が自信がつくまで、同乗研修を何度となく繰り返す会社もあります
「同乗研修」回数は、会社が決めるのでなく、新人・未経験者が決めると良いかなと思うことがあります
- 勤務時間と休日の曖昧さの「嘘」
「自由な働き方ができる」「ライフスタイルに合わせた勤務が可能」という表現も要注意です
実際の勤務実態
- 隔日勤務で拘束時間が20時間近くになるケースが多い
- 「月8回休み」と書かれていても、実際は隔日勤務のため実働日数は多い
- 繁忙期には休日出勤を暗に強要される雰囲気がある
- シフトの自由度が低く、希望が通り乗務しずらい
- 早朝・深夜の勤務が避けられない
タクシー業界特有の「隔日勤務」という働き方は、慣れるまで体力的にかなりハードです
求人情報では「月の半分が休み」表現し、そのように見えても、実際には長時間労働の連続となります
タクシーの場合は、月間21時間拘束×12回 252時間−休憩36時間 216時間
一般仕事の場合は、週8時間×5日間(完全週休2日制) 40時間×4週 160時間
月の半分以上の休みというのは、どのように解釈すれば良いのでしょうか
2日間相当の乗務の後は、24時間以上が「明け番休み」といのが、正しいようです
- ノルマと歩合制の真実の「嘘」
「ノルマなし」「完全歩合制で頑張った分だけ収入アップ」という言葉も、実際の業務を確認する必要があります
歩合制の落とし穴
- ノルマなしでも、実質的な最低売上基準が存在する場合がある
- 基準に達しないと給与から差し引かれる仕組み(足切り)がある
- 歩合率が当初の説明より低く設定されている
- クレジット他の手数料や車両維持費、事故の修理代などが給与から天引きされる
- 歩合の計算方法が複雑で実際の手取りが想定より少ない
都内に限っては、上記内容は、改善されている場合がありますが、個々の待遇箇所で存在します
完全歩合制の場合、売上が低い月は生活が成り立たないほどの低収入になるリスクもありますが、都内の場合は、最低でも給与保証額程度の支給される売上には達成します
その理由として、従来の「流し」+指定乗り場や無線・アプリ配車が、需要があります
現在は、基本給+歩合が大多数をしめています
真実は、その会社の平均年収が目安となるでしょう。
そしてその数字が、未経験者にとっては、当面の目標として「平均以上」を超えることが自分への挑戦となるでしょう
- 福利厚生の「充実」という表現の「嘘」
「福利厚生充実」と書かれていても、その内容をしっかり確認しないと後悔することになります
よくあるギャップ
- 社会保険完備と書かれており、誰でも加入できます
- 退職金制度があっても、勤続年数や支給条件がある場合がある
- 有給休暇が取得しにくい職場環境
- 健康診断は法定の年2回の実施が義務化
- 社員寮や社宅があっても、条件が悪かったり古かったりする
福利厚生の内容で、乗務員が欲するものが、本当にあるか・・・
一般の職業で考えた場合、売上と関係なく、「交通費」の支給されますが、どの程度の交通費が出るか・・・各社によりそれぞれです
なぜタクシー求人に「嘘」が多いと言われるのか
タクシー業界で誇大広告や誤解を招く表現が多い背景には、業界特有の事情があるように思えます
一般の固定給の職業の場合は、「月給額」と「勤務日数」と「業務内容」だけで判断しますが、
タクシーの場合は、その3つの要素以外に、判断しなくてはいけない待遇により各社で競うことが強いことにあります
その一つには、各社の「入社祝い金(支度金)」も含まれるでしょう
求職者が、言う「こだわり」の条件で、決める要素が強いということです
その「こだわり」の項目に、入社して嘘というより、曖昧なことが含まれているようです
慢性的な人手不足がごまかしや曖昧な表現で誘う
タクシー業界は長年、ドライバー不足に悩まされています
特に若手・中堅ドライバーの確保が難しく多くの会社が採用に苦戦しているようです。そのため少しでも魅力的に見せようと条件を過度に良く表現してしまう傾向があるのです
歩合制という特殊な給与体系
タクシーの給与は歩合制が基本であり、個人の能力や努力次第で大きく変動します
そのため「可能性」として、一部の高い数字を提示しやすく、それが誇大広告につながりやすいのです
業界全体のイメージ向上の必要性
タクシー業界は「きつい」「稼げない」「危険」といったネガティブなイメージを持たれがちです
そのイメージを払拭するため、求人情報では良い面を強調し厳しい現実を隠す傾向もあります
登録して採用された方に就職支援金を支給
「嘘」を見極めるための具体的なポイント
タクシー求人の働きための見極めるには、どのような点に注目すればよいのでしょうか
- 収入実績の詳細を確認する
求人に書かれた収入例について、以下の点を必ず確認しましょう
- その収入は月に何日働いた場合なのか
- 勤続何年目のドライバーの実績なのか
- 残業代や各種手当を含めた金額なのか、基本給のみなのか
- 新人ドライバーの平均的な収入はいくらなのか
- 最低保証給がある場合、その期間と金額、条件等
- 面接時に具体的な質問をする
面接は、求人情報の真偽を確かめる絶好の機会です。以下のような質問を積極的にしましょう。
- 「新人の場合、最初の3ヶ月、6ヶ月、1年でどの程度の収入になりますか?」
- 「実際の平均勤務時間と休日日数を教えてください」
- 「歩合の計算方法を具体的に説明してください」
- 「費用負担(ガソリン代、車両維持費など)はどうなっていますか?」
- 「研修期間中の待遇と、その後の待遇の違いは?」
優良な会社であれば、これらの質問に正直かつ丁寧に答えてくれるはずです。
- 労働条件通知書を細かくチェック
内定後、必ず労働条件通知書(雇用契約書)を受け取り、以下の点を確認しましょう。
- 基本給と各種手当の内訳
- 歩合率と計算方法
- 勤務時間、休日、休暇の具体的な内容
- 社会保険の加入条件
- 退職時の条件(特に二種免許取得費用の返済義務)
口頭での説明と書面の内容に相違がある場合は、必ず確認し、書面の内容を優先させるべきです。
- 現役ドライバーの声を聞く
可能であれば、その会社で実際に働いているドライバーに話を聞くのが最も確実です。
- 会社の営業所や待機場所で働いているドライバーに声をかけてみる
- 転職サイトの口コミ欄をチェックする
- SNSやインターネット掲示板で評判を調べる
ただし、ネット上の情報は偏りがある可能性もあるため、複数の情報源から総合的に判断することが大切です。
- 会社の業績や規模を確認する
タクシー会社の信頼性を判断するために、以下の情報もチェックしましょう
- 会社の設立年数と資本金
- 保有車両数と所属ドライバー数
- 事故率や安全運転への取り組み
- 業界団体への加盟状況
- 行政処分の有無
老舗の大手タクシー会社の方が、待遇面で安定している傾向があります。
信頼できるタクシー会社の見分け方
「嘘」のない信頼できるタクシー会社には共通する特徴があります
透明性の高い情報開示
優良企業は、求人情報で以下のような具体的な情報を開示しています
- 実際の収入例を経験年数別に明示
- 新人の平均収入も正直に掲載
- 歩合率や控除項目を詳細に説明
- デメリットも含めた正直な情報提供
充実した研修制度
本当に「未経験者歓迎」の会社は、以下のようなサポート体制を整えています。
- 二種免許取得の全額サポート(返済義務なし、または条件が明確)
- 地理試験対策の具体的なプログラム
- OJT(実地研修)での先輩ドライバーによる丁寧な指導
- 独り立ち後も相談できる体制
働きやすい環境整備
ドライバーを大切にする会社は、以下のような取り組みをしています
- 無理のないシフト管理
- 車両の定期的なメンテナンス
- 事故時のサポート体制の充実
- ドライバー同士のコミュニケーションの場
明確なキャリアパス
長期的に働ける環境を提供する会社は、以下のような制度を設けています
- 勤続年数に応じた待遇改善
- 管理職への登用制度
- スキルアップ研修の実施
もし「嘘」と思うようであれば
万が一、入社後に求人情報と実態が大きく異なると思う場合、以下の対応を検討してみましょう
- まずは運行管理者・会社と話し合う感情的にならず、冷静に事実を確認し、改善を求めましょう。誤解や説明不足の可能性もあります
- 労働基準監督署に相談する
明らかな労働基準法違反(賃金未払い、不当な控除など)がある場合は、労働基準監督署に相談できます
- 転職を検討する
改善の見込みがない場合、早めに転職を決断することも一つの選択肢です。無理して続けることで心身の健康を害するリスクもあります
慎重な情報収集と判断を
タクシー業界への転職は、しっかりと準備と情報収集をすれば、決して悪い選択ではありません
実際に、自由度の高い働き方や努力次第での高収入を実現しているドライバーも多く存在します。
しかし、求人情報を鵜呑みにせず、以下の点を心がけることが重要です
- 魅力的すぎる条件には疑問を持つ
- 具体的な数字と条件を必ず確認する
- 複数の会社を比較検討する
- 現場の声を直接聞く努力をする
- 労働条件通知書を細かくチェックする
タクシードライバーという職業は、人との出会いがあり、街を知る楽しみがあり、自分の努力が収入に直結するやりがいのある仕事です。しかし、それは「正しい会社選び」があってこそです。
本記事で紹介した見極めポイントを参考に、あなたに合った信頼できるタクシー会社を見つけてください。焦らず、慎重に、しかし前向きに転職活動を進めることで、後悔のないキャリア選択ができるはずです。
タクシー業界での成功を心から応援しています
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